ITオンチ、無職ブロガーTG

ラテン音楽、野球、旅、ライフスタイルについて書きます

私にも夢があります。それはキューバでダンスを勉強する事です。

TGです。
 
A型、乙女座、ほぼ32歳。
 
所帯持ち。
子供二人。
 
無職、金欠。
あまり人と会いたくない。
人と会うのが怖いです。
 
 

私には夢があります。

そんな状態でも、どうしてもやってみたい事が一丁前にあります。
やらずに死んだら、確実に後悔するだろうなと思う事があります。
 
 
それは、キューバに住んでダンスを勉強する事です。
そして、ダンスを上手になるために、音楽もちゃんと勉強する事です。
 
 
10年でも20年かかってもいい。
一人くらい、キューバキューバ人に混じって、遜色なく踊っている日本人になりたい。
 
 
テクニックじゃなくて熱いハートがある。
体の使い方がキューバ人みたいだ。
 
 
そんな風にキューバ人に認められたいです。
 

何でキューバでダンスをしたいの?

説明できません。
理屈じゃないんです。
 
でも、ただ楽しいんです。
キューバの音楽を聴いている時、自分の体の中が渦巻く感じがするんです。
踊れないくせに、それに乗って踊っている自分を想像すると幸せなんです。
 

日本で習ったらいいんじゃないの?

確かに、日本でも習えます。
しかも、日本人の先生はキューバ人が感覚で片付けるところまで、ちゃんと教えられるように考えぬいておられる方が多いです。
 
でも、自分は本場でやりたい。
キューバ人がキューバ人のように踊れるのは、キューバキューバ人らしく行きているから。
 
私はそこから追求したいです。
単なるダンスではなく、生き方を表現方法としてのダンス。
それをキューバで生きながら、自分のものにして行きたいんです。
 

有給とか使って2週間行ってみたり、1年間留学するとかじゃダメなの?

それも考えました。
 
でも、自分はコレだと思ったら、トコトンやりたい人間です。
バカだと言われてもガップリ四つで組み合いたい。
自分が楽しそうだと思う事だからこそ。
 

いつからキューバのダンスに興味があるの?

20歳の頃からです。
大学の授業で観たキューバ音楽の映画に引き込まれました。
 
授業が終わって速攻で、DVDを借りに行きました。
連続で10回は観ました。
 
時が経つのを忘れて授業があるのを忘れました。
バイトに遅れてしまいました。
 
授業に遅れる事はありました。
でも、バイトに遅れるなんてこの時だけでした。
 
そのくらい、キューバ音楽の魅力に引き込まれました。
アマゾンでこの映画のサウンドトラックを買いました。
 
それまで音楽の好き嫌いを歌詞で決めることが多かったです。
でも、生まれて初めてリズム、メロディー、一体感に惹かれました。
 

そんなに強い気持ちがあるのになぜ今まで気づかなかったの?

自分でも、なぜ気付くのにこんなに時間がかかったのかよく分かりません。
おそらく、自分がもっとしたいと思い込んでいた事があったせいだと思います。
 
 
自分がもっとしたいと思い込んでいた事。
それは国際協力の専門家になる事です。
具体的には、JICAのコンサルタントとして発展途上国に派遣され、貧困問題に取り組む仕事です。
 
あとは、ダンス経験もない、音楽の成績が万年3だった自分には縁のない話だと思っていた事。
ダンスや音楽(広い意味で好きな事)をして、飯を食える訳がないと思っていたフシがあります。
 
 

ダンスがやりたいという事にいつ気付いたんですか?何かきっかけがあったんですか?

二つエピソードがあります。
 
一つ目は大学院時代です。
最初に自分の本心に気付いたのは、大学院で卒業論文を提出した時でした。
論文の著者の自己紹介を書く事が必須になっているのですが、そこに綴ったのは国際協力への想いではありませんでした。
 
なぜか、サルサのダンサーになりたい、ミュージシャンになりたい。
そう書いてしまったのです。
 
 
指導教官が私にかけた最後の言葉は、
 
「せいぜいダンスと音楽で成功してくれ」
 
というイギリス人特有の皮肉でした。
 
 
この時気付いたのです。
自分にとっては、世界の社会問題の研究よりも、ダンスと音楽が好きなのだと。
 
優秀なコンサルタントになって、途上国の人々の問題を解決してあげる事も一つの貢献。
同様に、自分が楽しいと思うダンスや音楽を途上国の人と一緒に楽しむ事も一つの貢献なのだと思えました。
 
であれば、自分が腹の底から楽しいと思える事で貢献したいと考えるようになりました。
 
二つ目のエピソードは、ペルーでキューバ人からレッスンを受けていた時でした。
このキューバ人の先生。
ペルーで一番有名なキューバの先生です。
正式にレッスンを受けるのは初めてでした。
 
私は、先生に思いの丈を伝えました。
 
多少、厳しくてもいい。
 
しっかりとした型を覚えたい。
 
他の生徒みたいに勝手な動きはしない。
 
だから、真剣に教えてくれ。
 
サルサだけじゃなくて、そのベースになっているダンスや音楽についても知りたい。
 
 
先生は私の気持ちを受け止めてくれました。
グループレッスンに加え、プライベートレッスンも受けました。
 
先生が目を見張るほど上達しました。
気がつくと音楽に乗っている自分がいました。
 
キューバ音楽の複雑なリズムに抱きかかえられ、「生きている」自分がいました。
 
 
彼には、正味2ヶ月習いました。
志半ばで日本に帰国する事になり中途半端に終わってしまいました。
 
でも、彼から学んだ事で、本場で学びたい。
キューバの日常を生きる中で、キューバの生き方としてのダンスを身に付けたい。
 
それが、楽しそう。
そう強く確信しました。
 

今まで与えられた環境でどんな努力をして来たの?

時間が許す限り、いろんなお試しレッスン行きました。
 
ネットで動画を探して、それを見よう見まねしています。
今は、お金がないので、無料でできる事に集中しています。
 
そして、代表曲をたくさん聞いて、覚えています。
スペイン語ですが、暗唱できるくらいに。
レパートリーは、ゆうに100曲を超えています。
 

キューバに行ったからって伸びる保証はあるの?

伸びる保証はありません。
 
しかし、練習を楽しんで続ける事。
起きている時間の全てをダンスの体得につぎ込む事。
 
これだけは約束できます。
 
9月で32歳。
もう、寄り道している暇はありません。
 
楽しいと思える事に没頭します。
目標に向かって突き進みます。
 

何でダンスだけじゃなくて、音楽まで勉強するの?

気づいたんです。
 
キューバってダンサーとミュージシャンの境界線がない。
ダンサー兼ミュージシャンの人が多いと。
 
そして、楽器が弾けないダンサーでも、音楽をしっかり理解してるんです。
 
自分もそんなキューバ人を目指したいんです。
その境地にたどり着く事ができたら、もっと楽しく踊れる気がするからです。
 

キューバじゃないといけない理由はあるの?

キューバじゃないとダメです。
キューバがいいです。
 
例えば、私がエルサが好きだったとします。
でも、エルサじゃなくて、アナじゃダメなの?って質問されたとします。
 
私は、エルサじゃないと嫌です。
姉妹なんだから、そこまでこだわらなくてもいいんじゃないの?
 
そんなハズありません。
私はキューバサルサに惚れました。
キューバサルサ土台となるダンスや音楽にも。
 
だから、他の女性なんて考えられません。
もとい、他の国なんて考えられません。
 
私はキューバがいいんです。